知識

3. スプレッダーでコンテナを吊り上げる仕組み


コンテナの吊り上げ、積み上げ及び固着のために、コンテナの上下四隅8箇所(上部角4か所、下部
角4か所)に隅金具と(Corner Casting)呼ばれる3面に孔(何かが通る穴)の開いた金具がある。
吊り上げ荷重: 50トン(一般的) 、65トン(ツインリフトタイプ)、100トン(少ないが海外で散見)

コンテナを掴む機器(ストラドルキャリア、トランステナー、ガントリークレーン、トップリフト等)には、コンテナ側の楕円形の孔の穴に入る大きさのピン(ツイストロック・ピン)が付いており、孔に入ったのち90度回転し、
ピンの耳部分が引っかかる作用を利用して、コンテナを掴み上げ、作業を行うことが出来る。

掴んだコンテナを離す場合は、コンテナが着地後(地面、船倉の床部分、シャーシ上、コンテナ面等)、
ツイストロックピンを90度回転してスプレッダーを持ち上げれば、コンテナに引っかからず離れる。


スプレッダ ツイストロックピン


出典:オーザック(コンテナ固縛用 ツイストロックピン)


出典:Wikipadia

⬅︎ ツイストロックピンの回転状態
左は90度回転した「ロック」位置
右は回転0度の「アンロック」位置

出典:EFインターナショナル



ラッシング装置(ラッシングロッドと本船ハッチカバーに溶接された眼鏡状(Dリング)のアイプレートDリング)。最終的な固縛はターンバックルで調整する。アイプレートの最小破断荷重張力は500kn(キロニュートン:引っ張り張力の単位)。
参考文献:柴原優治 2020年「荷役論 コンテナ船荷役の知識」

出典:ONE Japan「コンテナ船」


甲板上に段積みした超大型コンテナ船。1万TEU型以上のコンテナ船は甲板上(on deck)に10~13段積みする。艙内よりも段数が多い。

4. コンテナ積載時の本船ラッシング


本船オンデッキのラッシング


本船上のセルガイドにもラッシングした状態


ガントリークレーンで、セルガイドに沿って船艙内(Cargo Hold)に積み付ける。


40’コンテナ用の船艙に20’コンテナを積み付けた場合


参考文献:柴原優治 2020年「荷役論 コンテナ船荷役の知識」

5. ヤード作業風景


5-1.トランステナー荷役


出典:国土交通省「コンテナターミナル」


トランスファークレーン:コンテナヤード内でコンテナを移動したり、段積蔵置するための門型のクレーン。タイヤ式とレール式がある。

出典:川崎汽船公式チャンネル「トランステナー作業」


5-2.ストラドルキャリア荷役



5-3フォークリオフト荷役


5-4.リーチスタッカー荷役


出典:Wikipedia「コンテナ ターミナル機器」

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